ある日突然口が開かなくなる恐怖! それは顎関節症かも
顎関節症の始まり
「朝に突然口が開かなくなった」「痛みで口が開けられない」「口が開けられずに食事が摂れない」
急に発症したかのような顎関節症ですが、実はほとんどの場合前触れがあるものです。
あくびをすると「カクン」と音がしていたり、ものを噛むと耳の付け根やこめかみが痛かったりと。
みなさんの中にもこういった経験のある人は少なくないのではないでしょうか。
このような症状があったら顎関節症の疑いが強いので、すぐに受診された方が良いです。
しかし、実際は「何科に行って良いかわからない」「カクンとするけど、それ以外は困らない」などの理由で、放置されがちです。
初期段階では生活に支障をきたすほどの痛みや不具合がないからなのです。
顎関節を放置すると
顎関節を放置しておくと、次のような症状に発展する可能性があります。
・食事の時に口を動かすと顎や歯に痛み。
・口を大きく開けられなくなる。(開口障害)
・口を動かすと、耳の周辺でカクカク、ジャリジャリなどという音が出る。
・かみ合わせが悪くなり、うまく噛めなくなる。
・頭・首・肩・背中・腰などに痛みやこわばりを生じる。
・耳鳴り、耳詰まり感、めまいを起こる可能性がある。
・目の奥が締め付けられるように痛んだり違和感を生じたりする可能性がある。
・歯や舌の痛み、味覚異常、ドライマウスを生じることがある。
・自律神経の乱れ、歯ぎしり・食いしばりから起こる睡眠障害や寝違え、四肢のしびれなど。
顎関節症になってしまう原因
・「くいしばり」「歯ぎしり」「歯をカチカチさせる」などのブラキシズム
・ストレス
・左右どちらか一方ばかりで噛む癖
・うつぶせ寝、頬杖をつく、顎の下に電話をはさむ、猫背などの顎や筋肉に負担をかける癖や生活習慣
・悪い噛み合わせや歯並び
顎関節症には生活習慣も大きくかかわっていることから、もしも顎関節症と思われる症状があれば、まずは顎関節症を起こすような習慣があるならそれをやめてみましょう。
もしやめても改善が見られない場合には、歯科医院または口腔外科に相談してみましょう。